NetGear ReadyNASへSubversionをインストールする
概要
ReadyNASにはプラグイン的にインストール可能なアプリの中に集中管理型のバージョン管理システムであるSubversionがあります。わざわざLinuxのサーバーを立てなくてもsubversionが使えるというのはメリットがあります。今回はこのSubversionをインストールする方法について紹介します。
環境
ReadyNAS 212
ファームウェア 6.10.4 Hotfix1
Step 1 : subversionのインストール
ブラウザからhttp://[ホスト名 or IPアドレス]/admin/index.htmlへアクセスし、ReadyNASの管理ページを開きます。
[アプリ]タブから[利用可能アプリ]を選ぶとsubversionがありますのでインストールをクリックします。インストールが完了すると[インストール済みアプリ]にsubversionが現れます。ONや起動ボタンなどは非活性になっていて選択できない状態ですが、これは問題ありません。
以上で、インストールは完了です。
Step 2 : リポジトリ作成
Step1でアプリのインストールは完了しましたが、ReadyNASの管理ページからではsuvbersionの各種設定は行えません。そのため、この先はReadyNAS OSにSSHでアクセスして作業が必要になります。SSHでのアクセス方法については下記で説明していますので参考にしてください。
早速SSHでReadyNASにログインします。suvbersinがインストールできているかは以下のコマンドで確認できます。
svn --version
続いてsubversionでリポジトリとして使用するディレクトリを作成していきます。
make /data/svn
svnadmin create /data/svn/repository
ここで注意点として、最初にしっかりとmake /data/svnでディレクトリ作成しておくことが重要です。
私の環境ではいきなりsvnadmin createすると以下のエラーがでました。
svnadmin: E000002: Repository creation failed
svnadmin: E000002: Could not create top-level directory
svnadmin: E000002: Can't create directory '/data/svn/repository': No such file or directory
svnadmin createを実行したら、/data/svn/repositoryの中を確認してみます。以下のようなディレクトリとファイルが出来上がっていれば成功です。
Step 3 : configファイル類の設定
svnserv.confの編集
/data/svn/repository/conf/svnserv.confを編集します。以下の3つがデフォルトでコメントアウトされているので、活性化させます。read/writeの権限は適宜設定します。これにより、外部からのアクセスを受け付けるようになります。
[general]
anon-access = read
auth-access = write
password-db = passwd
vi /data/svn/repository/conf/svnserv.confで編集してもいいですが、NASはせっかくファイル共有ができるので、windows端末から開いてエディタで編集すると楽です。
passwdの編集
続いて/data/svn/repository/conf/passwdファイルを編集します。ここではユーザ名とパスワードを設定します。
[users]
user1 = password1
以上でconfig関連設定は完了です。
Step4 : サービス登録
/etc/systemd/system/svnserve.serviceを作成します。こちらもvi /etc/systemd/system/svnserve.serviceで作成してもいいですが、Windows上でテキストファイルを作成し、ファイル共有で配置した方が楽です。
svnserve.service内には以下のように記述します。
[Unit]
Description=SVN Server
After=network.target
[Service]
Type=forking
PIDFile=/run/svnserve.pid
ExecStart=/usr/bin/svnserve -d -r /data/svn/ --pid-file /run/svnserve.pid
[Install]
WantedBy=multi-user.target
svnserve.serviceをサービス登録します。
systemctl enable svnserv
systemctl start svnserv
以上でサービス登録は完了です。
Step 5 : 確認
あとはsuvbersionのクライアントツールでアクセスして確認してみます。
svn://[ホスト名 or IPアドレス]/repository
以下はTortoiseSVNの例です。
参考にしたサイト
NetGear Community
https://community.netgear.com/t5/ReadyNAS-Storage-Apps-Current/subversion-configuration/m-p/860158#M1163
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