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目的
GitHubで公開されているWindows向けのOpenSSHのインストール方法についてまとめる
環境
Windows10
OpenSSH v8.1.0.0p1-Beta
Step1 : OpenSSHのダウンロード
以下より、OpenSSHをダウンロードします。
https://github.com/PowerShell/Win32-OpenSSH/releases
今回は64bit環境へインストールするため、OpenSSH-Win64.zipをダウンロードしました。
Step2 : OpenSSHのインストール
ダウンロードしたzipファイルを任意の場所に展開します。今回はC:\に展開しました。C:\OpenSSH-Win64の中身は以下のような形です。

ここから、Powershellを使用してインストールをしていきます。
Windowsのスタートボタンの右側にある検索ボックスへpowershellと入力し、Powershellを管理者として実行します。

以下が表示されたら「はい」を押します。

PowerShellのCUIが立ち上がったら、OpenSSHのインストールファイルのあるディレクトリへ移動し、実行ポリシーを変更した上で、install-sshd.ps1を実行します。
> cd C:\OpenSSH-Win64 > Set-ExecutionPolicy RemoteSigned 実行ポリシーの変更 実行ポリシーは、信頼されていないスクリプトからの保護に役立ちます。実行ポリシーを変更すると、about_Execution_Policies のヘルプ トピック (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) で説明されているセキュリティ上の危険にさらされる可能性があります。実行ポリシーを変更しますか? [Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "N"): Y > .\install-sshd.ps1 [SC] SetServiceObjectSecurity SUCCESS [SC] ChangeServiceConfig2 SUCCESS [SC] ChangeServiceConfig2 SUCCESS sshd and ssh-agent services successfully installed
以上でインストール作業は終了です。
Step3 : sshのサービス登録
Step2までのインストールではまだssh serverは起動していません。ここからsshサーバを起動するとともにサービス登録していきます。
スタートメニュー横の検索窓に「サービス」と入力し、サービスの設定画面を開きます。
サービス一覧の中に OpenSSH SSH Serverがありますので、これを右クリックし、プロパティを選択します。

プロパティ画面の中のスタートアップの種類を「手動」から「自動」へ変更し、「開始」を押し、最後に「OK」を押します。

以上でSSHサーバの起動とサービス登録が終了です。
Step4 : ファイアウォールの許可設定
外部からSSH接続するにはさらにWindowsファイアウォールの許可設定が必要になります。[コントロールパネル]→[システムとセキュリティ]→[Windows Defender ファイアウォール]→[詳細設定]→[受信の規則]を開きます。
その後、以下のように設定していきます。
新しい規則を選びます。

ポートを選択します。

TCPの特定のポートで22を入力します。

接続を許可するを選びます

適用するネットワークプロファイルを選びます。(環境に合わせて適切なものにチェックをいれます)

適当な名前を付けて[完了]を押します。

以上で、ファイアウォールの許可は完了です。
Step5 : SSH接続確認
最後にputtyなどのSSHのクライアントツールから対象のサーバーのIPと22番ポートあてにアクセスし、通信できることを確認します。
まとめ
WindowsにSSHサーバを立てる場合はOpenSSHそのもののインストールよりもサービス登録やファイアウォールの許可をするのが少し面倒ですが、GUIなので、分かりやすいといえば分かりやすかった。